居合道六段に合格して

平成28年11月19日、江戸川スポーツセンターに於いて行われました審査会でようやく六段に合格することが出来ました。15回目の審査会でした。
これもひとえに、ご指導いただきました多くの先生方のお陰と心より感謝申し上げます。
特に川口支部の海老原先生、石川先生にはあきらめずに根気よく、同じような細かな指摘・指導をしていただき感謝の心一杯です。
私は昭和63年、37歳の時に居合道を、川口の四誠館で始めましたが、最初子供の付き添いで剣道を見ていて、剣道を薦められたが、体力的に自信がなく、居合道なら年齢に関係なくやれそうで始めました。その後、剣道、合気道弓道、ゴルフ、と始め、下手の横好きか、現在65歳になるまでなんとか続いています。その間、剣道の先生に薦められ、四誠館の近く、川口 長徳寺で座禅、を47歳にして始め、これもなんとか続けています。
長徳寺は、かの山岡鉄舟居士が、神田より長徳寺23世 願翁元志の元まで参禅したと、山岡鉄舟居士をかたる本には必ず出てくる、臨済宗建長寺派の古刹で、私の妻の家の菩提寺でもあり、家から歩いて10分ほどですので、私は、現在の30世、大有義宏(奥田義宏)、晩暉室 老子について、平成11年より、月に2回、日曜日ではありますが、18年、座禅を組み続けています。
座禅の効果のほどは定かではありませんが、ここ数年間の境涯は
「かたつむり、登れば登れ、富士の山」
「雲の間に太陽は隠れていても、必ず雲の切れ間より光はさす」
「風来自開門」かぜきたっておのずからもんひらく
「少水常流如石穿」しようすい、つねにながれて、いしをうがつがごとく」

「人人具足、箇箇円成、惜しいかな、自信不及にして、自ら棄て自ら怠ることを」にんにんぐそく、ここえんじょう、おしいかな、じしんふぎゅうにして、みずからすて、みずからおこたることことを
禅語で、誰でも同じように仏になる可能性、即ち、仏心仏性を円満に過不足なく十二分にもっているのではないか、それにもかかわらず、確信が持てず、ウロウロして自ら悟りを棄て、務めようとしないのは誠におしい事だ。
居合道も同じ、それぞれ皆いい所がある、自信を持って稽古に励みなさいと解釈します。
ここ十数年、先生方、先輩、仲間に励まされ、自分で自分を励ましている連続です。
最後に禅の公案を一つ。
香林(きょうりん)和尚にある僧がたずねた。「インドから遠く中国までやってきた達磨は一体どのような教えを説かれたのですか?」香林は答えた。
「長らく座っていたから疲れた」(『碧巌録 第17即 香林座久成労』)
まだまだ居合道七段への道は続きます。
「夢はあなたをすてないよ あなたが夢を 捨てなければね」